SW-1の調子が悪い?よくある不具合と対応方法

SW-1は古いバイクです。日頃乗り続ける中で、なんとなく調子悪い日もあります。
うちのSW-1も何度かトラブルを起こしていますが、症状と故障個所について書き留めました。
症状をバイク屋さんにしっかり伝え、しっかり修理してもらうことでバイクは十分に長生きさせられます。参考にしてみてください。

バイクを長持ちさせるのはライダー次第です。

症状①:エンジンの吹けが悪い。すぐにエンストしてしまう。

チョークを引いて、エンジンは回るけどアクセルを回しても、エンジンの回転数が上がらずにアイドリングが安定しない。すぐにエンストしてしまう。

想定される故障個所:フロントシート下に配置されているエアクリーナーの目詰まりが考えられます。雨風に当たる場所にバイクを保管すると車両各所に湿気が溜まり、目詰まりを起こしやすくなります。エンストしやすくなったら、エアクリーナーを外してみてください。ホコリがびっしりと付着し、目が詰まってしまっていると思いますよ。エアクリーナーは様子を見つつ、定期的に交換することをお勧めします。

左がバイクから取り外したエアクリーナー。右が新品のエアクリーナー。

エアクリーナーは湿気に弱いので、屋外でバイク保管している場合は要注意です。

<手順① 部品注文>
SUZUKIのバイク部品を取り扱っているお店でエアクリーナーを1つ注文します。
部品番号「13780-02D00」 エアクリーナーです。

<手順② エアクリーナーの取り外し>
エアクリーナーは、フロントシートの下に配置されており、給油口の横にあります。フロントシートのロックピンが刺さる部品の下に空洞のある穴があります。ここにエアクリーナーが設置されています。シートロックを固定しているボルト4ヶ所を外して、少し浮かせた状態にしておきます。

ネジを下に落とさないように注意してください。

ガソリン給油口の左側の穴がエアクリーナーの場所です。

シートをロックしている部品を外し、その下のエアクリーナーが見えてきます。

これが、エアクリーナーです。固定している4ヶ所のネジを外します。エアクリーナの向きは特に無いようですが、もともとの付いていた向きに私は取り付けしています。取付方向も念のため確認しておきましょう。
エアクリーナーを外した後の穴(エアチャンバー)の中にゴミや虫など入らないように養生テープ等で穴を仮にふさぐことをお勧めします。ゴミがキャブレターに入ってしまうと後々、エンストの原因になったりしますからね。ゆっくりとエアクリーナーを上に引き出し、バイクから外します。

<手順③ エアクリーナーを新品に交換>
エアチャンバーの中にゴミが入らないように、エアクリーナーを穴に挿入し、ネジを4ヶ所締め込みます。適度な締め付けで大丈夫です。外したときと逆の手順でもとに戻していきます。

1年に一度チェックします。自宅に1つストックしておくと便利です。保管する場合は、湿気が入らないようにジップロックに入れて保管しましょう。

症状②:エンジン始動しない? セルが回らない。

長期間乗っていなかったが、久しぶりにエンジンをかけてみたが、全く反応なし。またはキュキュとセルモーターが回る音が少ししただけでその後は動かない。

想定される故障個所:バッテリーの電圧が下がってしまい、始動できていません。バッテリー充電すれば、復活できるはずです。SW-1は外装カバーで覆われているためバッテリー充電も結構大変そうと思われますが、サービス用の窓がきちんと設けてあります。そこを使って充電します。

リアトランクの左側にバッテリーへアクセスできる蓋があります。

<手順① バッテリーの位置を確認>
バッテリーは、進行方向の左側のリア収納スペースのメンテナンス用窓を外すと見えてきます。リア収納スペースのフェルト布を剥がすと四角い窓が出てきます。上の2ヶ所のネジを外すと窓が外せます。そこにバッテリーが見えてきます。
※バッテリーは消耗部品です。突然調子が悪くなる場合もありますので、バッテリーは2~3年に一度の交換をお勧めします。

私も3年に一度くらいのペースで交換しています。

SW-1は、シールドバッテリー(ユアサ製バッテリー YTX9-BS)を使っていますので小さい割に高額です。汎用部品ですので安い価格のバッテリーも多く出回っていますので、好みに合わせたバッテリーを購入してください。ユアサ台湾製の充電器セットのものがお得です。

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充電時間は、6時間もやれば十分です。これでダメなら新品バッテリーへ交換必要です。

<手順② バッテリー端子に充電器を接続→充電開始>
バッテリー充電器の取扱説明書に従って、バッテリー端子に接続し、バッテリーを充電してください。ちょっとスペースが狭いので、配線時には線がショートしないように注意してからバッテリーを充電してください。
私は、狭いところでも充電できるように小さいワニ口クリップを用意して、充電しています。

<手順③ バッテリー充電後にエンジン始動>
バッテリーの充電は、消耗具合によって違いますがとりあえず2時間程経過したところで、バッテリーから充電器を一旦外して、バイクの配線を再びバッテリーに接続し、エンジンを始動してみます。(バッテリーがいくら消耗していていても、6時間も充電すれば、十分かと思います。)
エンジンをかける前に燃料コックをリザーブ側にして、10分ほど待ちます。長期間放置しているとキャブレター内が乾いていますので、十分に燃料を浸透させます。
そのあと、チョークを引いて、エンジンキーを回して、すぐにスタートスイッチを押します。
するとスターターモーターが回り、キュキュと音が出るはずです。少しアクセルを回してみてください。エンジンが再び息を吹き返します。5分程そのままアイドリングを継続し、オイルを循環させましょう。
<手順④ 少しバイクを走らせて、様子見。→問題なければ復元>
一旦、エンジンを止めて、そこから5kmほどの距離を走ってきます。走行前には、タイヤの空気圧や灯火類の点灯チェックを行ってください。
慣らし運転ですので、徐行で走行しアクセルをゆっくり開けて、少しずつスピードを上げて、シフトチェンジの具合などを確認して、いままでと変わりないことを確認してください。

お勧めのバッテリー充電器はこちら。クリップのサイズも他の商品に比べて小さいため、作業しやすいです。バッテリー充電器はバイクメンテナンスをされる方にには、一家に一台ほしいですね。

症状③:なんかいつもより燃費が悪く、シートの高さも低いような。

燃費の悪化やシートがいつもよりも低く感じたときは、ゆっくりと走りながらガソリンスタンドへ行きましょう。

想定される故障個所:想定される原因は、タイヤの空気圧が低くなったためです。タイヤのバルブゴムの劣化による空気漏れやタイヤにくぎなど刺さっていたり、単純に空気圧が低下しているだけかもしれません。バイクを降りて、センタースタンドを立てて、前後のタイヤをチェックしましょう。

<手順① タイヤの外観チェック>
釘や針金などがタイヤに刺さっていないか確認してください。釘など刺さっているようなら、これ以上の走行は危険なのでJAFや最寄りのバイク店に連絡して修理してもらいましょう。
タイヤの損傷など問題となりそうなところが無い場合は、次に空気圧のチェックをします。

<手順② タイヤの空気圧確認>
タイヤの空気圧をチェックする前にタイヤのバルブにエクステンションエアーバルブ(キタコ製等)を取付、ガソリンスタンドの空気入れで空気圧を規定量に調整します。
空気圧:1人乗りの場合 前輪200MPa 後輪225MPa
二人乗りの場合 前輪200MPa 後輪250MPa

楽しいSW-1ライフを続けるために…

折角手に入れた相棒「SW-1」。貴重なバイクですから、できるだけ長生きさせてあげるためにも、屋内の保管と定期的なメンテナンスをお勧めします。

私のSW-1は、走行距離が60000kmを超えていますが、

まだまだ元気に走っております。

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