はじめての冬キャンプ 出発前の確認事項5つ。あとで後悔しないために・・・

冬のキャンプを甘く考えてはいけません。しっかり準備しないと危険です。

キャンプブームでキャンプ人口も増えてきていますが、春・夏・秋のキャンプと違い、冬のキャンプは判断を誤ると大変な事故に至る場合もあります。
初めて冬キャンプに行く方は以下の5つの項目をしっかりチェックしたうえで、出掛けることをお勧めします。私の経験では冬のキャンプは甘いものではありません。後悔しないためにもキャンプ前日には必ず現地の状況を調べた上で適切な装備で出掛けることをお勧めします。準備ができるまでは冬のキャンプを中止する判断も必要かと思います。

1月に行った「ふもとっぱら」。早朝の気温は、-7℃。

確認1 :天気予報(キャンプに行っている期間) 確認2: 風速

冬の天候は、低気圧の通過などにより状況が一変します。午前中は晴れだったとしても、前線が通過するときなどは30分間の間に強風/突風が発生したり、気温が一気に下がり雪が降ることも考えられます。寒さ+強風が重なるとキャンプ場はとても危険場所だと思ってください。
キャンプは、自然を楽しむ一方で自然の驚異にさらされる危険性を併せ持っているのでここを忘れてはなりません。

冬キャンプで風速7m/s以上になる気象予報が出ている場合は、

断念することをお勧めします。

5m/sでも結構テントが煽られますし、焚き火もできません。

降雪の予報くらいなら、車をスタッドレスタイヤに付け替え、スコップを持参するくらいで大丈夫ですが、天候が大荒れになることが予測されている場合は、キャンプは延期するか若しくは中止するようにしています。

Yahoo!天気で各地方のピンポイント表示で時間ごとの風速の詳細が確認出来ます

<風速の判断基準>
風速 7m/s以上 (約25km/h以上
キャンプは中止。一時的な強風なら良いですが、一日中、風が強い場合などはテントのポールが破損したり、ペグが飛んできたりして、非常に危険です。凍傷の危険性も高まります。
また、車に避難したとしても、降雪により排気ガスが車内に回って、一酸化炭素中毒死に至るなど大事故につながるリスクもあります。

風速 4~7m/s
→キャンプは実施しますが、ワンポールテントはやめて、強風にも比較的強いドーム型テントを持参します。また、現地では強風のため、焚き火ができないと考えた方が良いです。よって、夜の寒さを凌ぐのは、湯たんぽや石油ストーブくらいしかないかもしれません。最近ですとモバイルバッテリーをつなげてこたつや、ホットカーペット、電気敷毛布などを使っている方もいらっしゃいますね。

風速 4m/s以下
→ワンポールテント+薪ストーブ。外で何とか焚き火もできますし、冬のキャンプは、風速5m以下ですとそこそこ楽しめると思います。

※海沿いのキャンプ場(浜名湖の渚園)や谷間のキャンプ場(三重県の青川峡)では、冬季は風が強い日が多く避けたいところです。

確認3: 風向き

冬は、風向きが刻々と変化します。ウェザーニュースなどの1時間毎の予報を前日に確認しておきましょう。キャンプ中の風向きがわかれば、テントを立てる向きや薪ストーブの煙突の位置など風の影響を受けにくくすることができます。また、キャンプサイトの地図と方角も確認しておきましょう。

立ち木の位置など、風を遮るものの位置を確認しておきましょう。

テントにとって風は最大の天敵です。強風が吹いたときは、テントを固定しているロープが緩み、最悪の場合テントが飛んでしまったり、付近のテントから外れたペグも飛んできたりと、とても危ないのです。よって風向きの確認はしっかり行いましょう。

SNS等で「キャンプ場名+風」などでチェックすると直近の状況が確認出来て便利です。

キャンプ場に着いてから、テントの設置場所を決めたら風上に対して、逆側にテントの入口が来るようにテントを設置します。この方向を守ることで突発的な強風はもちろんですが、焚火の煙などもテント側に流れてくることはありません
キャンプ場の風上側に陣取ると、他のキャンパーの煙や焼き肉臭なども流れてきません。
私の場合は、以下のような配置でテントを設置します。ワンポールテントもドームテントも基本的には同じです。

確認4:日の出と日の入り時間 確認5:携帯電話の電波状況

キャンプ場では、日の入り時間がとても重要です。日が落ちると一気に気温が下がります。
つまり、日が落ちるまでにテントの設置はもちろんですが、焚火台やら薪ストーブの薪割りやらを寒さ対策を全て準備しておく必要があります。
日が暮れて、暗く寒い時間帯にやり始めると楽しいキャンプも辛いキャンプになるだけです。
また、キャンプ場の立地条件によっては、山影などで早く日が落ちる場所もあるのでキャンプ場のライブカメラの映像などを前日にチェックすることもお勧めです。

さらに、携帯電話の電波の入り方を確認しましょう。緊急事態の際にも連絡を取れる場所なら安心です。キャンプ場には管理人が常駐していない場所もあるので、緊急時に連絡が取れる手段を持っていることを確認しておきましょう。
また、キャンプ場によっては夜間トラブルの際の避難場所を設定していることもあるのでチェックイン時に確認すると良いでしょう。

冬季キャンプを安全に過ごすためのチェック項目まとめ

以上5つの項目をまとめると

  1. 天候…天候によっては中止の判断も必要です。
  2. 気温(特に最低気温)…気温によって、持参する装備を適切に選択しましょう。
    装備が整っていない場合は、無理せずに中止しましょう。
  3. 風速と風向き…強風の場合は、焚き火が出来ないなど想定外のことも発生します。
  4. 日の入りの時刻…日が落ちる時間を確認して、時間に余裕をもちましょう。
  5. 携帯電話が利用エリアであること…最終的なライフラインは確保しましょう。

以上を忘れずに確認して楽しいキャンプをしましょう!

参考:冬キャンプの装備について

天候や気温などキャンプ当日の条件を事前に確認しておくことは当たり前の準備です。そこに加えてしっかりとした装備を持っていくことが必要です。私の冬キャンプの装備をご紹介します。

<テント>
ワンポールテントは、スカート付きでポリコットン生地のものを使用。薪ストーブを使うために
テント上部に煙突用の穴をあけて金具を装着しています。


煙突を通す穴に取り付ける金具

<焚き火台>
撤収が簡単なメッシュ焚火台を利用。

<薪ストーブ>
脚が長く、燃焼室が比較的高い位置にあり、作業がしやすいテンマクのwoodStove。
また、燃焼室内での対流がとても良いので、薪への点火も他の薪ストーブよりも簡単に行えるので、寒い日に火が付かないと慌てることはほとんどありません。他のストーブよりも圧倒的に優れた性能を持っています。

<電気敷毛布>
プラグインハイブリッド車 アウトランダーPHEVから100Vの電源を延長ケーブルで伸ばしてテントまで引いて、電気毛布を使っています。これで夜も暖かく快適に眠れます。

夜明け直後は放射冷却で、凍えるような寒さになります。

冬のキャンプは、澄み切った大気で、星空も綺麗に観察できます。蚊やアブ、ブヨなどもいません。
気象条件を確認して、安心安全な装備を準備して、思う存分楽しんでください。

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