SUZUKI SW-1 はこんなバイクです。

SUZUKI SW-1のご紹介

本来であれば、SW-1のカタログを掲載したいところですが、さすがに30年近く前に販売されていたバイクのため入手できませんので、いろいろなSUZUKI SW-1の関連サイトから集めてきた情報をまとめてみました。

HISTORY

1989年の第28回東京モーターショーで、1台のコンセプトカーを発表した。それがSW-1である。プロトモデルは2サイクルエンジン(ショーモデルはVツインエンジン搭載)で、シート下にミラーツールが並べられて収納されていたようです。デザインは日産 PAO(パオ)を手掛けたWaterStudio。
SUZUKIとWaterStudioの共同開発ということで、両社の頭文字を取り「SW-1」と名付けられた。1992年2月発売。発売当時価格68万8000円。
しかし、 バブル崩壊。価格の高さからか売れ行きはさっぱりで早々に市場から姿を消す。在庫がなかなか捌けなかったため、スズキ系列のモータースへ格安で卸売りされていたそうです。発売から6ヶ月(1年となっているサイトもある)で生産中止。わずか4年であえなく廃盤。生産されたのはたったの1440台。

日産 PAO

CONCEPT

スズキのモットー「価値ある製品」を目指して作られたオートバイです。車体をフルカバーすると共にパーソナルスペースを設けた新設計で、“ヒューマン・ウェア”人が使う道具としてのバイクであることがコンセプト。

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Engine & Drive train

独特な形状のフルカバードデザインの車体に、ロータリーシフトのDR系の空冷4サイクル単気筒SOHC4バルブエンジンでクランクバランサ機構を設けたエンジンを鋼管製フレームに搭載しています。フルカバードというのは、未舗装路で服が汚れないようにするためのものらしい。靴を傷めないシーソー式ロータリーチェンジペダルを採用し、ライダーにとことん優しい仕様となっている。エンジンは、250cc OHC単気筒。20PS/8,000rpm。これが非力なエンジンで、二人乗車時の高速道路は正直厳しいです。低騒音のベルトドライブの駆動方式がとられています。(バイクを手押しするときはベルトの鳴き音はうるさいです。)ダミータンクを含む3カ所のトランクスペースを採用しています。

Impression of the test run

スピードは、全く出ません。がんばっても110km/h程度が限界。高速道路で向い風&ちょっと上り坂だとアクセル全開で80km/hが限界。リアシートの乗り心地は大変良く、後席に彼女を載せたい方にはお勧めです。タンデムステップが横に張り出しているため、峠道などのカーブでは、あまりバイクを倒せません。結果的にどうやっても安全運転になってしまうバイクです。

Evaluation

・250ccクラスにしては、大きて重い車体。
・高い定価。
・速くない。曲がりにくい。止まりにくい。
・走行性能が低い。
・燃費も実使用で25km/L程度と良くない。燃料タンクも小さい。
・シーソーペダルのシフトパターンのため、運転操作が特殊。
・ターゲット層が良くわからない。

Current of SW-1

生産台数も少なく、販売から30年近い年月が経過したこともあり、状態の良いSW-1は少なくなってきました。中古車情報誌にも5台程しか掲載されておらず入手困難な激レアバイクとなってしまいました。
独特のフォルムから新車と同じぐらいの値段で売られている場合もあります。

珍しいバイクですので見かけたら、オーナーさんに声掛けてあげてください。

番外編 SW-1に似ているバイク ST250 E type Sカスタマイズ

SUZUKIのST-250で似たようなバイクが出ています。以前、オーナーさんと一緒に写真撮らせてもらいました。手前がSUZUKIのST250 E type Sカスタマイズです。結構似てますよね。

【特集】SW-1に似ているスローライフなバイク達!
高額に取引されているSW-1。 さすがに復刻版も出ないでしょうし、手が届かないバイクに… SW-1は、1992年の生産からすでに30年近く経つため、状態の良い車両は少なくなり、購入後すぐに調子が悪くなったり、部品も生産終了していることから、...

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